カカシ「冗談じゃないよ」
もう一度カカシ先生を見る。
先生も私の顔を見てる。
カカシ「そんな顔しないでよ…」
先生は困ったように笑う。
私、今多分凄く悲しそうな
顔してる。
先生は私にどうしてほしいの?
私にそんなこと言って
どうしたいの?
私のこと何とも思ってないなら
もうほっといてよ……
変に期待して 後で
傷つくのはやだよ……
「先生は大人だから
私のこと馬鹿にしてるんだ」
小さな声で呟くように言う。
カカシ「違うよ」
私は木の上に立ち止まる。
先生は惰性で少し
進んだあと、私の傍まで
戻ってきた。
私は先生をキッと睨む。
「違うって何がですか!
私がそんな言葉言われて
いちいち喜んでる様子が
面白いんでしょ!?」
思わず感情が高ぶって
涙が溢れそうになる。
「カカシ先生なんか…!」
言いながら涙が零れて
溢れて止まらなくなった。
わーんと
子供のように喚きながら
泣く様は客観的に見て
自分でも情けない。
カカシ「カカシ先生なんか、何?」
うっと一瞬呻いて
涙に塗れた顔で先生を見る。
先生は穏やかな表情だ。
「……きらい」
それでも先生は
優しい笑顔のまま
変わらず私を見ている。
カカシ「本当は?」
→次