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拭うことも忘れて
もう涙なんだか
鼻水なんだか分からない位
ぐしゃぐしゃに泣いていた。
先生はもう一度言った。
カカシ「本当は?」
相変わらず優しく笑う。
ナナシ「……っ…すき」
言ってしまった後も涙は
止まらなくて
ナナシ「先生のばがあ゙ー
なんでこんな゙ことっ…
言わすのおーっ」
大声で泣き声と共に
先生への悪態をつく。
それでも先生は笑顔で、
私においでと手招きした。
言われるままに私はよろよろと
先生の近くに歩み寄る。
前まで行くと、
カカシ先生は私の肩をぐっと
掴んで、そのまま抱き締めた。
ナナシ「…っせ…せんせ…?」
私の頭のすぐ上で
いつもの優しい声がする。
カカシ「よく出来ました」
どういうこと…?
カカシ「あのね、オレはずっと
ナナシからそう言ってくれるの
待ってたよ」
先生は私の肩を持って
少し体をを引き離して、
私の目を見つめた。
ナナシ「わ…私の気持ち
知ってたの?」
右目しか見えないけど
先生は満面の笑みで
にっこり頷いた。
ナナシ「じ…じゃあなんで
わざわざ言わせたの?」
動揺して思わず目が
四方に泳ぐ。
カカシ「ナナシに言ってほしかったからね。
ナナシは素直じゃないから」
ナナシ「…先生は…?」
不安そうに先生を見上げる。
先生は口を覆う布に
手を駆けた。
ナナシ「先生!くちが見…」
気付いたら先生の唇は
私の上に重なっていて、
私は先生の素顔どころじゃ
なくなってた。
離れたあと先生は私を
もう一度抱き締めた。
カカシ「ナナシ、好きだよ」
end