それから少し話をして
暫くしてから私は眠った。

今日も野宿だ。






木にもたれて目を閉じる。


カカシ先生はまだ起きてる。
私のことを見てる。





先生は優しいから
私が寝てからもちゃんと
見張りをしながら
私を守ってくれてるんだ。






目を閉じてから
結構時間は経って、
私も色々な考えが浮かんでは消えて
なかなか眠りにつけなかったけど、
いよいよ意識が薄れてきた。







すると突然冷たい感触が
頬に伝わった。





一瞬驚いて目を開けそうに
なるのをぐっと堪えて
頬に触れるのは何かを考えた。





え…





カ…カカシ先生の手の平…?






先生が私の頬に触れてる。
何で?
教え子だから?
子供扱いしてるの?
それとも……?




ドキン ドキン…
思わず心臓が高鳴る。
先生に音が聞こえてしまうかも
ってぐらい。





暫くカカシ先生は
私の頬に優しく触れてて
私はその間終始寝たフリをしてた。





私の頬から手を離した後
はあ…と大きな溜め息が聞こえた。





私はもうそれどころじゃない。
ドキドキして
寝たフリを続けるのも辛い。



寝返りを打つフリをして
先生と反対の方を向いた。